借りぐらしドイッチュラント

2014年入社のプログラマーの端くれがドイツで仕事することになったため、健忘録としたブログです。

スケッチブックとの思い出 Page.02 アニメの風景

前回までのあらすじ。

 

soarmmm.hatenablog.com

 

スケッチブックの最終回が決まってしまいこれまでの思い出を綴ろうと

出会いから書き始め、

センター試験で失意のどん底の中、

小箱とたん先生のスケッチブックに出会ったとこまでを語った…

つもりなんだけどいかがでしょうか。

 

正直、ブログと文章書くことに不慣れすぎてて読みづらい、見づらい等ありましたら

申し訳ございません。

 

というわけで前回の続き。

受験期にスケッチブックの漫画に出会い、その時点での1〜3巻、及び出張版でメンタルチャージされ、なんとか大学受験は終わり、進学。

東京「の」大学に進学することとなり(東大なわけがない)、寮生活から一人暮らしが始まった。

 

正直最初は受験の反動でメンタルは凹んだままだった。

(同じクラス?とも1年間ほぼまともに口聞いたことなかったし友達と遊ぶようになったのは大2の頃だったりする)

↑メンタルくるからこの話はよそう…

 

今まで寮生活ということもあり、アニメもろくに見れていない生活から一転、

自由が飛び込んできたのであった。

まぁこの自由からアニオタになるにはそんなに時間はかからなかったのだが…

 

とまぁ、時は2008年4月、世間ではアニメ、スケッチブック〜full color's〜の放送が終了し、DVDが発売されていた。

確かちょうど4月までに4巻まで発売してたのかな?

悲しい財布事情ゆえ、1ヶ月に1本づつ買っていました。

 

ここまでがアニメ、スケッチブック~full color's~を見るまでの背景。

 

本題。

 

最初にこれだけは言いたい。

 

「今まで見てきた中で1番好きなアニメは?」

という質問があったとしよう。

 

ひぐらしのなく頃に涼宮ハルヒの憂鬱あずまんが大王けいおん!、禁書…

大学1年で出会い、ハマった作品はかなり多く、そこから先、今でも…

いや、今はアニメ見れない環境か。

まぁ今の今までいろんな作品を見てきたと思う。

 

これまでも、そしてこれからも、この問いに対する自分の回答は

 

「スケッチブック ~full color's~」

 

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と胸を張って答えたい。

(タイトルが長いんで以降フルカラーズって呼ぶよ)

 

ここで作品の思い出を語るとともに1つだけ注意事項のようなもの。

個人的な意見として

「好きしか言えないのは盲目的な信者。本当のファンなら悪いところも言える」

という考えを持っている。

それはもちろんフルカラーズにも言えるんだけど、

悪いところを指摘しているからと言って嫌いやアンチってことじゃないことを

改めて書いておくね。

…いかん、また文章が論文っぽくなってしまった…

 

フルカラーズが放送していたのは2007年の10月〜12月。

それまでには漫画は1〜3巻+出張版の4冊が発刊、それと連載がしていた。

  • 第1巻(2003年5月10日発売・2003年6月10日初版発行) 
  • 第2巻(2005年1月11日発売・2005年2月11日初版発行) 
  • 第3巻(2006年1月10日発売・2006年2月10日初版発行) 
  • 出張版(2006年1月10日発売・2006年2月10日初版発行)
  • 第4巻(2007年9月10日発売・2007年10月10日初版発行)

つまりフルカラーズはこの4冊をもとにアニメ化されている。

 

え? 出会った時は4巻発売してたろって?

地元の本屋には1〜3巻と出張版しかなかったぞ…

 

考えてみると日常系の4コマ漫画の4冊分の原作でアニメってすごいよな…

いや、今だと2,3巻でもアニメ化しちゃってるか

いやでもスケッチブックという原作からするとこれをアニメ化するのはすごい大変だったと思う

読んでみると4コマ1つ1つは連続性があるにはあるけど、例えばひだまりスケッチなんかのような連続性ってのがなくて基本的に4コマ完結というまさに4コマ漫画という感じ。

ストーリーといえば

主人公の梶原さんが美術部に入る…くらいか?

あとは美術部の賑やかな部員との日常を描いている作品なんだけど

これを30分×12話という形に仕上げるのってかなり大変だと思う…

 

フルカラーズはストーリーとしては原作同様に

梶原さんが美術部に入る…のは回想で語られてて

基本的には美術部部員の状態で話が進んで行くことになっている。

 

まぁ1話の最初から「誰だこいつ!?」って感じの新キャラは出てくるんだけど…

 

ここで1つ気になった点・

梶原さんコミュ障すぎないか!?

 

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1話開始数分でみなもちゃんと会話が成立できない…

 

まぁ原作の梶原さんは結構後の方にならないと自分から他の人に関わっていくなんてシーンないし無口系の主人公であるけれどもこれはやりすぎじゃ…

って感じてしまいました。

まぁ、「梶原さんの自己紹介」自体はこの作品のメインテーマ?みたいなところもあるのでこれはこれで伏線って考えられなくもないか…

 

原作を読んでない人からすると初見でこれは結構やるなぁって思いましたよ。

キャラの名前とか割と呼ばれるまでわからず状態ですし…

詳細はアイキャッチでやっと解明されるという。

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鳥ちゃん可愛い

 

逆に言えば

原作を知ってる人がみてちゃんと納得できる作品でもあるなぁと。

「あーたしかに。梶原さんって実際いたらこんな感じだなぁ」

ってのはすごい伝わってきましたし。

キャラクターの描き方の丁寧さは結構高いと思いますよ。

制作班自体があの天野こずえ先生のARIAと同じところらしいですしね。

ARIA自体かなり評判な作品ってことは知ってました。

しかし… 原作もアニメもみたことがないのです…

(そんな状態でヴェネツィア行っちゃったよ…)

あっちの漫画とアニメの雰囲気が全くわからないのでなんとも言えないんですが、

かなり評判がいいのと、Amaz○nのフルカラーズ側のレビュー等の情報より

作品の雰囲気は似てるとのことでした。

同じマッグガーデンコミックス出身の作品だけあってそういう点が同じなのは少しうれしいな。

 

ということでARIAのことをあんまり知らないので比べたりできないんですけど

ここで1つ、同じくAmaz○nコメのフルカラーズについてたところコメントより

 

「(前略)雰囲気は確かにいいが、これをスケッチブックでやる必要はあるのだろうか(意訳)」

 

このコメントの方、星5…だったかな、めっちゃ長文でいいところをちゃんと書いてくれていてその上に気になった部分を書いてくれていた、

同じファンだと感じましたよええ。

 

確かに原作のスケッチブックは日常系4コマ漫画とはいえど

中身はかなりギャグが多く、漫画からフルカラーズに入った人も違和感持っているのかもしれない…

これに対する自分の解としては

「こんなスケッチブックも見てみたかった」

が感想かな。

 

ストーリーをシリアス…とは言わないな、ギャグ系を減らすことで

スケッチブック本来の「ほんわか」という性質がきれいに生きている作品になったと思うんですよ。

原作のほんわかは日常の「あるある〜」という小さな出来事や、虫や植物、動物などの

(めちゃくちゃコアな)情報、

猫。

美術部としての活動など

小箱先生が感じたことや経験したこと、知ってることをベースに日常の一コマとして描かれている…と思います。

 

それがフルカラーズによって主人公である梶原さんの目線から見た日常として

13話に渡って描かれているって感じでした。

だからこそあの雰囲気なんですよ。

だからこそあのまったり感なんですよ!!

もう最高じゃないですか!!

オープニングテーマの清浦夏実さんの歌う『風さがし』。

作品にマッチしすぎててびっくりしましたよ、ええ…

本当に好きですあのOP

毎回話に関わるキャラで若干変わってく部分も今思うとよく毎週変えてたなと…

 

曲調といい、あの感じはなかなかに好きです。

似たような…というとあれですけど、私の好きなアニソンの中では

キノの旅(1期)の下川みくにさんの歌う『all the way』や

最近だとゆるキャン△のED佐々木恵梨さんの歌う「ふゆびより」

がこの曲と同じ雰囲気を持った感じだなーって思いました。

こちらも是非聴いてみてください。

 

そしてエンディングテーマ、鳥飼葉月役の牧野由依さんの歌う

「スケッチブックを持ったまま」

これがエンディングか…

番組が終わったなぁ…

もうまんまエンディング!って感じでした。

ニコニコ動画でもすぐ終わるスケッチブックみたいなのでスケッチブックを持ったままのイントロが流れるだけで始まったばかりだけど終わっちゃったみたいなMADがあったけどまさにあんな感じ。

魔法のイントロ。

そしてめっちゃ癒やされる…

歌詞もしょっぱなが

「蛙が鳴く道 蹴りながら帰った」

牧野さんもラジオか何かで突っ込んでたけど

これは蛙を蹴っていたの!?って…

まぁそうだよね、そんな感じになっちゃうよね…

 

これ原作の方に鳥飼さんが帰宅途中に

蛙がめっちゃいるところ帰ってくってのがあって

後ろから車来るのにびっくりして蛙を道脇に追い払ってるってのがあるんだけど

そこから来てるんですよね…

蹴りながらってのは蹴り散らして追っ払ってるって感じなんですよ。

 

決して蛙を蹴ってるわけではないんであしからず…

 

ぜひ聴いてみてね。

 

風さがし

www.amazon.co.jp

 

 

スケッチブックを持ったまま 

www.amazon.co.jp

 

ちなみにフルカラーズはB面ソング

夏の記憶(12話のOP)

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遠くまで行こう(4話、9話の挿入歌)

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も使われてます。

すごいね

 

なお、個人的に収録曲の中で1番好きなのは

牧野由依さんの6つの小品Op.118 間奏曲 イ長調

 

…歌じゃねえ!!

 

ちなみにこれもちゃんと使われてるんですよ…

番宣でね

驚くほど作品の雰囲気にあってるのがびっくりしました…

 

確かこれはDVD特典についてたかな…

(Amazonではもう中古でしか扱ってないなぁ…)

 

 閑話休題

(どこから!?)

 

フルカラーズの数あるお話の中で1番好きな回は

やっぱPage.12 「スケッチブックの日」ですかね。

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あらすじとしては梶原さん達1年生美術部員が博多に遊びに行く。

そんな中、梶原さん、ケイトはある画材屋でとある男の人に出会う…

男の人は妹の誕生日プレゼントに画材贈ろうと考えていたのだが

その相談を2人に持ちかける…

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個人的には実質フルカラーズ最終回と言っても過言じゃないくらいの出来です。

 

梶原さん、麻生さん、鳥飼さん、ケイト

この4人がまとまって行動するのって意外とこの回と

Page.09「ナニかの為に」のテスト勉強くらいしかないんですよね…

意外と個人行動が多いんですよね美術部全体的に…

 

こうやってまとまって行動してるのは意外と珍しいのです。

 

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(今は無きハルフィルムメーカー…)

 

このお話、結構原作のお話が入って構成されていたりします。

Page.12の主軸になるのは…すまん、巻数を忘れてしまった…

 

でもまぁ原作のこのお話はかなりさっくりと描かれていたりします。

しかも4コマではなくちゃんとコマ割りされた作品として。

 

ちなみにこのようなお話は原作にほ他にも存在していて

春日野先生と栗原先輩との写生会。

(フルカラーズでいうとPage.04の「3人だけのスケッチ大会」)、

ケイト初登場の歓迎会

(Page.07 9月の日に…)

なのだが、ケイトの歓迎会は原作で言うと美術部でワイワイやろうという趣旨の内容だった。

いい感じにケイトの登場と絡めてきましたなぁ~って感じなのです。

 

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ちなみにこの時、ケイトが麻生さんに対して

「夏海のニッポンゴ少し変ですね~」

の一言で麻生さんが廃人になってしまいますが

原作ではガーンって感じでさらっと流れます。

 

このやり取りをあえてシリアスにしたことによって

全体のストーリーに動きが付いたような気がします。

 

話は戻ってPage.12。

12年前のアニメに関して今更ネタバレも何もないかと思いますが…

画材屋で会った男の人は実は神谷さんのお兄さん、神谷雷火さんなのです。

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実は雷火さんは神谷先輩のお誕生日プレゼントを選んでいた

という感じでした。

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梶原さん、ケイトが提案したものは「スケッチブック」。

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お話の最後は早速もらったスケッチブックを部室に持ってきて、

根岸先輩かとの会話で

「何を描きましょうか…」

と嬉しそうに悩んでいるところでED、といった感じです。

 

お話としては心が暖かくなるものでしたが、

最近見返してみると何故か泣きたくなりました…

 

原作でもこの流れはあるのですが、

原作とフルカラーズの大きな違いは

「根岸先輩に妹がいる」

ということなのです。

 

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スケッチブックのアニメ化でアニメオリジナルキャラクターにして

日笠陽子さんのデビューともなった根岸みなもちゃん。

(後に原作に逆輸入された)

 

みなもちゃんについて語りたいことがいっぱいあるので

ここでは根岸先輩の妹というだけにとどめます。

 

まぁ何が言いたいかというと

神谷先輩は雷火さんの妹であり、

根岸先輩はみなもちゃんの兄である

というこの構造が成り立っているんです。

 

ちなみに登場人物の中で兄弟姉妹がいるのは

梶原 空 - 青(弟)

神谷 朝霞 - 雷火(兄)、雪花(姉)

根岸大地 - みなも(妹)

の3組です。

…のはずです。

 

話を戻して…

兄と妹の関係だっていうのはまぁだからどうしたって話ですけど…。

なんとなく暖かくなりません?

 

このあたり言葉にするのがめちゃくちゃ難しいですけどね…

でもまぁこの話が1番好きなのは変わりないのです。

 

 

まぁ、どれだけ語っても

百聞は一見にしかず。

アニメ、おすすめです。

 

ぜひご覧あれ。

 

(フルカラーズ談話、続きます)